毎年5月5日は「子どもの日」です。子どもの成長は嬉しく、周囲の励みにもなりますよね。こういったお祝い事は嬉しい反面「どうお祝いをしたらよいのか」が悩みどころ。また「ひな祭り=女の子のお祝い」「子どもの日=男の子のお祝い」というイメージが強いので、女の子にどうするのがちょっと良いのか悩みますよね。皆さんどうしているのでしょう。
そもそも。「こどもの日」の起源
「こどもの日」は、1948年に「国民の祝日」として定められました。この歴史は古く、「端午の節句」とも呼ばれています。これは、旧暦5月は午月と呼ばれ、その午の月の最初の午の日の事を指していました(端=はしっこ、なので午月の最初の午日を端午の節句としていた)。のちに5が重なる5月5日を「端午の節句」とするようになったようです。ちなみに節句は他にも3月3日(桃の節句)7月7日(七夕)9月9日(菊の節句)などがあります。
子どもが産まれての初めての節句が「初節句」。男の子は「端午の節句」、女の子は「桃の節句」にこれからの成長を願って、盛大にお祝いされてきました。
お祝いはどのくらい? 金額は? 表書きは?
- さて、気になる「お祝いの気持ち」です。かつては「母方の実家」より兜や鯉のぼりなどを贈る習慣がありました。ただ最近では、どちらの家がという風習も昔ほどは無くなっている地域も多いようです。事前に両家で話し合い、分担するなどした方が後々の関係を考えても金銭面的にも良いのではないかと思います。最近は兜などの飾り物は夫婦で購入し、金額の一部をご両家が出すというパターンも多くみられます。住宅事情や人形の好みなどもありますしね。気に入ったものを飾ることが何よりも一番です!(雛人形や兜を購入すると10万~50万と結構な金額がかかりますので、万が一の重複など無い様に、話をしましょうね!)
- お祝い金を贈る場合ですが、身内だと1万円程度。身内以外の友人などは3~5千円が相場のようです。お札は新札で、縁起の悪い数字とされるもの(4・9)は避けましょう。金封ですが、花結びなどを選ぶと良いでしょう(金額が1万円程度なら封筒に印刷されているタイプのもので贈っても大丈夫)。
【金封】赤白花結び
- 表書きは【 御初節句お祝】【初節句御祝】/【御祝】/【御初雛御祝(女児)】【御初幟御祝(男児) 】とします。最初からこの表書きが書かれたのしが入っていれば、名前を書くだけなので楽ちんですね。
◆注意◆ 水引が「結び切りタイプ」は使わないように!!
こちらも縁起物の袋ではあるのですが「一度だけで済む縁起」に使います。例えば結婚やお見舞いなどです。こどもの日のお祝いに使うのは避けましょう。

いつ渡す? 品物の場合とお祝い金では若干異なる。
お祝いの品は、もしそれが「兜」などの品物の場合は、飾って頂くという事も考慮して1か月前~遅くとも1週間前には手元に届くように準備しましょう。お祝い金であれば、半月前~前日などでも問題はありません。
「子どもの日」女の子もお祝いしていいの?
元々「端午の節句」は、災いから身を守り、子どもの健やかなる成長をお祝いして平安時代に始まった宮廷行事。それが武家社会の到来により、徐々に「男の子の誕生を祝う」行事に変わっていったと言われています。
現代では「こどもの成長を祝い、尊ぶ」行事として男女関係なくお祝いがされています。柏餅を食べたり菖蒲湯につかるなどして、節句を楽しみましょう!
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