ネットで普通に検索をかけていたとき、『ビジターアンケート iPhone11権利獲得』と、突然サイトに表示されたことはないでしょうか?
2018年ごろから見かけるようになった現象なのですが、これは詐欺です!
2020年の今でも、iPhoneの最新機種を100円で購入できる権利が当たった!という詐欺が、横行しています。
話には聞いていましたが、今回、はじめて遭遇しました。
今回は、このような画面(詐欺)には注意して欲しいとの思いから、詐欺画像スクショや対応法、詐欺にあわないための心構えなどをまとめました。
↓ ダイソンなどでも偽ページが見つかっています。気をつけて!!
いつものchrome検索から突然『おめでとうございます!』
それは、何気ない普段の検索からでした。
突然、この画面が現れました!
(あやしい!・・・・・)
(これが噂の・・・・・?)
『iPhone 11が当たるチャンス』とあったので、興味本位でアンケートに進んでみました。
アンケートの内容
上記の画像に『OK』以外のボタンがないのですが、とりあえず『OK』を押しますと、4問のアンケートが表示されます。
問1/4 ブラウザの利用頻度
ブラウザ(私の場合はこのときchromeを利用)をどのくらいの頻度で使っているのか、それっぽいような質問が示されます。
せっかくなので『いつも』と答えました。
問2/4 ブラウザの満足度
以前のバージョンのブラウザと比較してどうですか?と尋ねられます。
正直、以前のバージョンがどうだったのか、よくわかりません。
今のバージョンとの違いも、わかりません。
まあ、どう答えても結果は同じなので『まあまあ』と適当に答えてみました。
問3/4 他に使うブラウザを聞かれる
ライバルチェックのような質問で、それっぽさを出してきます。
ですが、他に使うブラウザを問うている項目なのに、chromeが入っているので吹き出しました。
chromeを選びたいのをグッとおさえて、Firefoxを選んでみました。
(まあ、どれを選んでも同じでしょうが・・・・)
問4/4 ネット利用頻度を聞かれる
ネットの利用頻度を訪ねてきます。
ん??
これ、普通のまともなアンケートなら、問1にしてくるような内容だな~~と個人的には感じたのですが、、、、適当に答えておきます。
ぽち!
すると、おめでとうございます!と表示された後・・・・
賞品が選べます!!!
当たったらしい画面と、商品が選べるかのような表示がされます。
また、過去に当たった方のコメントのような表示がされますが、名前(ニックネーム)のクリックは効きません。
ダミーなのですね。
ここをクリック!の先
ここをクリック!を押してみると、次の画面に飛びます。
Amazonサイトの作りによく似たテイストのデザインなので、一瞬Amazon関連なのかな?と勘違いしてしまいそうです。
全く関係ないので、騙されてはいけません!
この画面で、詐欺に誘導されやすいポイントは3つあります。
POINT.1 カウントダウンが表示される
画面上部に、地味~にカウントダウンカウントが設置されています。
焦らせ、入力を急かします。
POINT.2 在庫数が減る
画面をあけてしばらくすると(大体20~30秒ほど?)在庫数が目の前で1台分減ります!
他の誰かも当たっているんだ!!
在庫が無くなちゃうかも!!!
そう焦らせる手段ですね。
POINT.3 細かい文字で大切なことが書かれている
特別オファー、や100円の文字に気を取られてしまいがちですが、とても大切で恐ろしいことが小さい文字で記載されています。
表示の新規キャンペーン対象製品を新規でご利用いただくお客様は、抽選に参加することができます。
当選者の方には、直接電子メールでご連絡を差し上げます。
このスペシャルオファーは、提携サブスクリプションサービスの5_日間トライアルサービスに伴うものであり、トライアル期間の経過後は、あなたのクレジットカードから自動的にサブスクリプション利用料が(2999J PY 日割り14 で引き落とされます。
何らかの理由で、サービスにご満足いただけない場合、5日間以内にアカウント登録を取り消すことができます。
登録が取り消されるまで、サービス登録は14日ごとに更新されます。
このキャンペー
原文のままですが、注意したい個所は文字を大きくしています。
実はクレジットカード番号だけ抜き取られる詐欺
じゃあ、5日以内にアカウントを取り消せばよいのか!と考えてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
しかし実は、クレジット情報を入力した時点でエラーが起き、そこから先に進めない仕組みになっています。
カード情報だけを、抜き取られてしまうのです!!
さっき危うく詐欺サイトに登録するところだった
いつもならこんなの嘘だって思うのに
今日はなんか慌ててカード入力するところだった
だってアイフォン が100円でもらえるっていうんだもん
クロームのアンケートに答えれば
そして選ばれました的な特別感
あぶねー— あーちゃん (@iceblue_o) January 5, 2020
騙された……グーグル検索をしてたら急に画面が変わり、おめでとうございます、アンケートに答えるとアップルのアイフォンが100円で貰えますと言われ、グーグルだから安全だと思ってクレジットカード情報と住所氏名を入力してしまった。確認メールが届かないから調べたらフィッシング詐欺だった。 pic.twitter.com/B0eUMb9rIC
— 如月真弘 (@mahirokisaragi) August 5, 2020
入力してしまった場合、どうしたらよいのでしょうか?
クレジットカード情報を入力してしまった場合
きゃあああ!!!!やってしまった!!!
もしも、カード情報などを入力してしまったなら。。。。。。
すぐにクレジットカード会社に連絡し、カード凍結&再発行手続きを行いましょう。
再発行のカードは1~2週間で届きます。
カードで引き落としをしていたもの(電気・ガス代の支払いなど)があれば、面倒ですが再発行後の新規番号で再手続きをします。
万が一、手続きが漏れてしまったものがあった場合でも、引き落とし先から書面などで連絡が入りますので、大丈夫です。
デビットカード情報を入力してしまった場合
デビットカードは、残高がなければ引き落としはされないので安心です。
また、カードを凍結し、引き落としができないように設定することも可能です。
ただし給与の振込先などにデビットカードを登録していた場合、引き落としができないようにしてしまうと、ご自分が困りますよね。。。。
どちらにせよ、デビットカード会社には連絡をしないといけないので、停止の手続きか再発行がよいでしょう。
原因は? 対処法は? 防げるの?
iPhone詐欺に関してはパターンも見えていますので、2度目があったとしても、もう引っかかることはないと思います。
ですが怖いのは、これ以降に何らか悪さをしてこないのか?ということです。
心配なので、色々調べました。
原因は?
原因について色々調べてみたのですが、残念ながら突き止めることはできませんでした。。。
考えられるのは
- 検索上位に表示されるサイトが乗っ取られてしまって、詐欺ページにリダイレクトされるようになっている。
- フィッシングサイトに飛ばすように、作られたページが存在している。(そのページをクリックしてしまうことで、フィッシングサイトに飛んでしまう。)
このどちらかではないかと思われます。
対処法は? 防げるの?
できればこのような危ないサイトには、アクセスしたくないものです。
対処法はあるのでしょうか?
セキュリティソフトでは、防げない?
今回詐欺サイトが表示されたパソコンには、セキュリティソフトを入れていました。
しかし、詐欺サイトに対して警告などは一切なし。。。。
調べてみると、セキュリティソフトで警告が出たとされている方でも、警告が出るときと出ないときがあるようです。
セキュリティソフトでは、残念ながら防げないと思ったほうがよさそうです。
ブラウザによる違いは?
また、ブラウザによって違いがあるのかも調べましたが、chrome・Microsoft edge・safariなど、まんべんなく発生しているようです。
こちらはsafariで遭遇した方
ネット検索してたらこんなの出てきた。これ、フィッシング詐欺だそうです。ナニコレ?っとアンケートに答えたらアイフォン100円だってさ!そんなのいらないよ。 pic.twitter.com/e3dzwZmxXK
— あやちゃん (@ayakosara) June 26, 2020
セキュリティソフトも効かない、ブラウザでの違いもないようだと、自己防衛するしかないですね。
詐欺にあわないためのポイント
ここで詐欺にあわないための心構えをひとつ、ご紹介します。
それがこの、愛知県弁護士会さんが出されている『詐欺にあわないためのポイント』。
(引用:愛知県弁護士会ホームページ)
ご年配の方に向けた『リアルでの詐欺を防止するためのポイント』となっていますが、実はこれ、そのままネット詐欺でも、防止策になります!!
以下、愛知県弁護士会さんホームページから引用です。
詐欺グループは、
① 知り合いが誰もいないところで、 ← ネットという極めて個人的空間の中で
② すぐに ← カウントダウンが始まるつくりにしている
お金を払うように求めてきます。 ← カード情報を入れるよう催促
それに対しては、
① 信頼できる人みんなに集まってもらって、 ← ネットで検索をかけてみる・家族に見せる
② 納得できるまで話を聞いた上で、 ← 検索結果内容を確認する・質問ができないサイトには個人情報を入れない
結論を出しましょう。
聞いた上で、「お金は出しません。」という結論を出すこともできます。
詐欺は、リアルでもネットでも、意識次第では同じように防止することができそうです。
さいごに
今回、偶然この詐欺ページに遭遇し、真っ先に心配したのは家族でした。
ネットに疎い、●●がこのサイトを見たら、うっかり入力してしまわないだろうか・・・・・
祖父母は騙されてしまいそうだ・・・・・
もちろん、すぐに共有して『詐欺だからね』と話をしました。
カウントダウンがあるものは、特に注意だよ!とも伝えています。
また、ネットでちょっと検索してみると、親切な方が注意を促してくれていたりします。
引っかけるほうもネットを使いますが、救ってくれる人もネットで見つけることができます。
お互いに『これは怪しい』『気を付けよう』という情報は、共有できるようにしておきたいと思いました。
↓ ダイソン偽ページが見つかっています。気をつけて!!
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