こたつ布団は冬の寒さをしのぐのに欠かせませんが、思いのほか食べこぼし・飲みこぼしで汚れています。
大きい物なので洗濯しにくいと思いがちですが、自宅やコインランドリーなどでかんたんに洗うことができます。
こたつ布団をしまうときだけではなく、夏場を越えて出したときにも洗濯をしてから使うと気持ちが良いものです。
ここでは、自宅で洗えるこたつ布団の洗濯方法をご紹介します。
どのような方法で洗えるこたつ布団か、チェック!
まずは、こたつ布団についている「品質表示」をチェックします。
洗濯機で洗える表示
以下の表示がついていれば、自宅の洗濯機・コインランドリーで洗うことができます。
新表示 | 旧表示 |
![]() ![]() 数字は液温の上限を表します。 下線は洗濯機の水流の強さを表し、下線が増える程「弱い水流」を意味します。
|
![]() ![]() 旧表示では洗濯機の水流の強さを表す表示はありません。 液温の上限のみ記されています。 |
手洗いで洗うことができる表示
以下の表示があれば、手洗いで洗うことができます。
洗濯機はつかえません。
新表示 | 旧表示 |
![]() 液温は、40°Cを限度とし、手洗いによる洗濯処理ができます。 |
![]() 液温は、30°Cを限度とし、弱い手洗い(振り洗い、押し洗い及びつかみ洗いがある)がよい。 |
洗濯ができない表示
水洗いができない繊維製品には、以下のマークがついています。
新表示 | 旧表示 |
![]() 洗濯処理はできません |
![]() 水洗いはできません |
この表示がついている場合には、クリーニング店などに相談してみましょう。
その際に「クリーニングを依頼したら、どのくらいの費用がかかるのか」をあわせて確認すると良いでしょう。
洗える布団だったなら、次は天気をチェックしよう!
こたつ布団を洗濯したあと、絶対に外せない工程が「乾かし切る」ことです。
せっかくきれいに洗濯できても、天気が悪くて乾かせなければ洗濯した意味がありません。
こたつ布団の厚さにもよりますが、表2時間・裏2時間の合計4時間は干せるか、天気が崩れたりしないか確認してから洗濯するようにしましょう。
【洗濯機で洗う】こたつ布団の洗い方
こたつ布団が洗濯機で洗えるタイプの場合、洗濯機の容量を確認し、洗えるか確認します。
5~7キロの洗濯機 | 8キロの洗濯機 |
1.6m×1.6m~(2m×2m未満) | 2m×2mまで |
こたつ布団の厚さにもよって異なってきますので、重量を計って確認しましょう。
容量の問題で洗濯機で洗うことが難しそうであれば、手洗いをする・コインランドリーで洗う方法も可能です。
そしていざ、洗濯機で洗おうとした場合にも、いきなり放り込むことは止めましょう。
汚れているこたつ布団をいきなり洗濯機に放り込むと、表面についていたホコリが布団にこびりついてしまい、逆に汚れが落ちにくくなってしまうことがあります。
事前に落とせるホコリや汚れは先に落としておきます。
こたつ布団を洗濯機に入れる前の下準備
ちょっとした下準備で洗濯の仕上がりに差が出てきます。
手間ではありますが、ひと手間をかけることをおすすめします。
- 物干しなどにかけて、布団たたきを使ってホコリを落とします。
- 汚れやシミなどがある場合には、その部分だけ事前に部分洗い洗剤などで汚れを落としておきます。
- 掃除機をかけてホコリと汚れを吸い取ります。
キルティング部分にはホコリや食べカスなどが入りやすいので、念入りに掃除機をかけましょう。
なお、この段取りは、手洗い・コインランドリー利用の際にも行うようにするときれいに仕上がります。
洗濯ネットを使うと繊維が傷まない
特大サイズの洗濯ネットに入れて洗うと、繊維が傷まず安心です。
こたつ布団以外でも、毛布など大物の洗濯時に使えるので、特大ネットはひとつあると便利です。
ネットに入れる際は、汚れているところを外側にするようにしてタテにジャバラ折にします。
そしてそのまま、ヨコからくるくると丸めて洗濯ネットに入れると、くまなく水と洗剤がこたつ布団に行きわたります。
洗剤の選び方
洗える表示のあるこたつ布団は、ほとんどがポリエステル等の化学繊維でできています。
ですので、洗える表示がある場合には、一般的な家庭用の中性洗剤で大丈夫です。
一般的な「家庭用の中性洗剤」
たとえばこちらのような商品になります。
一般的な中性洗剤は洗浄力が高いぶん、繊維への負荷がやや大きくなります。
おしゃれ着用洗剤は洗浄力がやや落ちる
繊維への負担が気になる方は「おしゃれ着用洗剤」を使うと良いでしょう。
洗浄力は、一般的な中性洗剤ほど強くありません。
洗濯コースの選択
洗濯コースですが「毛布洗いコース」または「大物洗いコース」などがあればそちらを使います。
もしも無ければ「手洗いコース」を選びましょう。
どちらの場合も「水量」は多い方がきれいに洗えます。
【コインランドリーで洗う】こたつ布団の洗い方
洗濯機で洗えるこたつ布団は、コインランドリーでももちろん洗うことができます。
コインランドリーの洗濯機は容量があるので、大きなこたつ布団・厚いこたつ布団などもラクラク入りますし、汚れもしっかりと落とすことができます。
またドラム式乾燥機を使うと、短時間でしっかりと乾かすこともできます。
コインランドリーの平均費用
コインランドリーは「洗濯」費用と、「乾燥」費用の二本立てになっています。
片方だけ使う場合・両方kg使う場合で異なってきますので、参考費用となります。
約5~8㎏の洗濯物:約300~500円
約10~16kg:約600~800円:こたつ布団1枚ほど<乾燥の値段>
8〜10分:100円
洗濯で約800円ほどかかりますが、自宅の洗濯機とは比べ物にならないほどのパワーがあります。
乾燥も、最初200円ほどかけて様子を見ると良いかと思います。
(家庭によりこたつ布団の仕様が異なるため)
コインランドリーで洗う事前の準備
コインランドリーでこたつ布団を洗う場合も、段取りは洗濯機で洗う手順と同じです。
- 物干しなどにかけて、布団たたきを使ってホコリを落とします。
- 汚れやシミなどがある場合には、その部分だけ事前に部分洗い洗剤などで汚れを落としておきます。
- 掃除機をかけてホコリと汚れを吸い取ります。
キルティング部分にはホコリや食べカスなどが入りやすいので、念入りに掃除機をかけましょう。 - ネットに入れます。汚れているところを外側にするようにしてタテにジャバラ折にし、そのまま、ヨコからくるくると丸めて洗濯ネットに入れると、くまなく水と洗剤がこたつ布団に行きわたります。
もしも、コインランドリーに「布団用の洗濯機」があればそれを使うと良いでしょう。
乾燥機を使えるか確認する
乾燥機にかける前に、乾燥機にかけても大丈夫かどうかを必ず確認しましょう。
新表示 | 旧表示 |
![]() 乾燥機は使えません。 |
(表示なし) |
乾燥機が使えない表示がある場合には、自宅でM字干しをすれば大丈夫です。
乾燥機にかける
乾燥機はすぐに乾いてとても便利です。
ですが、お金も時間もかかる事なので、以下に注意してから乾燥機にかけると良いでしょう。
- 余熱が残っている乾燥機を選ぶ!
温かさが残っていると、機械が温まるのが速いため、乾燥自体の時間がやや削減できます。 - 大型乾燥機がねらい目!
大型乾燥機はドラムが大きい分、他の乾燥機よりも乾くのが速く、ふっくらとした仕上がりになります。
小型機種より、乾燥費用が割安のものも多いです。 - 乾燥機にかけるときは、ネットから出す!
まんべんなく風が当たり、早く乾きます。 - 可能なら、途中で布団の裏表を入れ替える!
乾燥のミニマム料金を投入して、様子を見ながら表裏を入れ替えます。
もし、乾燥完了の目安料金が600円かかるなら、まずは300円を投入。
途中で止まったら、様子を確認&表裏入れ替え。
追加料金を入れつつ、乾燥の具合を確認します。 - M字干しとの併用
天気が良い日なら、乾燥機と天日干しの併用もおすすめです。
乾燥機で80%ほど乾かし、持ち帰り天日干しにします。
天日干しの際は、M字干しにするようにしましょう。
コインランドリーでかかる費用目安は前述していますが、クリーニングに出すよりも安価で、自宅での手洗いよりも手間が圧倒的に少なくおすすめの洗濯方法となっています。
こたつ布団の干し方
脱水が終わったらすぐに干すようにしましょう。
中綿が偏っているときには、形を整えて干します。
また、干すときはU字干しではなく、風の通りがよくなるように【M字干し】にします。
保管の仕方
こたつ布団の保管は、以下の点に気をつけましょう。
湿気
保管は「不織布」の袋にするようにしましょう。
ビニル袋は通気性が悪く、、湿気がこもる原因となります。
通気性
保管場所の関係などから、圧縮袋などでこたつ布団は保管しがちですが、長期間圧縮袋に入れておくと、通気性が悪くなり高湿度になる可能性が高まります。
保管する場所自体の換気をよくするなど、湿度が高くならないように、通気性が良いように保つことで、洗濯後のさっぱりとした状態のまま、シーズンを越えることができます。
手間・ヒマを考えたらプロに任せるのもアリ!
先々の天気をチェックしたり、洗濯のための段取り・保管準備を考えるのは意外と面倒だったりします。
そんな時は、プロにまとめてお願いしてしまうのも手です。
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