季節の変わり目のせいなのか、なんとなく最近頭が痛い・・・・。
そのせいか、体調もすぐれない・・・。
頭痛の経験があまりなかった人でも、頭痛を感じることが増えてきているといいます。
都内のあるクリニックでは、頭痛による外来が4割ほど増加しており、その頭痛の原因の一つとして挙げられているのが、マスク着用による『マスク頭痛』だというのです。
マスク着用によって、新たに起きてきている問題『マスク頭痛』。
頭痛は本当に辛いものです。
できるならマスクによる頭痛を起こしたくない。
起きてしまった頭痛は、早くおさまってほしい。
その原因と対処法をまとめました。
呼吸のしやすいクールマスクタイプを使うこともおすすめです。
マスク頭痛の原因
なぜ、マスク着用で、頭痛が起きてしまうことがあるのでしょうか?
熱がこもることによる頭痛
マスクを長時間つけていると、熱がこもりやすくなります。
熱がこもることで、顔の温度が上昇。
その結果、血管が拡張して片頭痛が起きやすくなります。
特に夏場などは、マスクで熱がこもりやすいので注意が必要です。
圧迫による緊張
マスクの着用中、耳が痛くなった経験をお持ちの方も多いと思います。
マスクの圧迫により、耳や側頭筋・顔の筋肉が凝ってしまい、締め付けから緊張型頭痛を起こすことがあります。
顔のサイズに合わないマスクは、頭痛の原因にもなるのです。
酸欠
マスク着用中は、呼吸のとき、自分の吐いた息を吸い込んでいる状態です。
吐いた息には二酸化炭素が多く含まれています。
この二酸化炭素を吸うことにより、呼吸時の酸素の割合が少なくなり、まるで隠れ酸欠のような状態となります。
頭の血管は酸素不足を察知。
血管が拡張して酸素を運ぼうとすることで、頭痛がおきます。
また、新型コロナによる不安のストレスが大きい場合、そもそも体の酸素不足を引きおこしているところに、マスクの着用が酸素不足をいっそう悪化させているともいわれています。
対処法
マスク頭痛を引き起こさないために、また起きてしまった場合は軽減させるために、どのような退所方法が効果的なのでしょうか。
ときどきマスクを外す
根本的な原因の解決として有効なのは、ときどきマスクを外し、深い深呼吸をすることです。
30分に1度でも、かまいません。
少なくとも3回ほどは、ゆっくりと深い深呼吸をして、酸素を取り入れましょう。
筋肉の緊張をほぐすマッサージを行う
マスクをしていると、筋肉が固くなる要因になるといいます。
これは、マスクがずれないよう顔を極力動かさないようにしていたり、普段使わない筋肉を使ったりすること、下向き加減の姿勢を取りがちなことなどが原因とされています。
ときどきマスクをはずし深呼吸をするとともに、こめかみや耳の辺りのマッサージを行い緊張をほぐしましょう。
かんたんにできる耳のマッサージ
- 耳を軽くつまみ、上・下・横に5秒ずつ引っ張ります。
- そのまま軽く引っ張りながら、後ろに向かってゆっくり5回まわします。
- 耳を包むように折り曲げて、5秒間キープします。
- 耳全体を掌で覆って、ゆっくり円を描くように後ろに向かって5回まわします。
※朝・昼・晩の1日3回行うとより効果的です。
また、マスクを着けた状態のままで“ニヤニヤ”して顔の筋肉を意識的に動かすことでも、筋肉の緊張を防ぐ効果があるといいます。
ニヤニヤと口角をあげることによって、気持ちも上向きそうです。
冷やす
顔のほてりが原因で頭痛を引き起こしている場合などは、冷たいもので冷やすと血管が縮んで少し楽になることがあります。
顔や首(のどぼとけの横の頸動脈)を冷やすようにしましょう。
冷たいペットボトルを当てたり、エアコンを適切に使って涼むのも効果的です。
首周りを冷やすタオルでマスク頭痛&熱中症予防にも!
濡らして振ってひんやり冷たいクールタオル。
何度も使えて便利です。
横隔膜をほぐす
ストレスやマスクのせいで呼吸が深くできずに起こる隠れ酸欠を防ぐためには、横隔膜を柔らかくほぐすと効果的ともいわれています。
横隔膜をほぐし、深い呼吸で酸欠を防ぐ
横隔膜をやわらかくすることで、呼吸を深く変えるとされる方法が、イラストでわかりやすく紹介されています。
頭の血行を良くする(緊張型の場合)
マスク着用による緊張型頭痛の場合は、頭を暖めると改善することがあります。
温めることで筋肉の血流がよくなるからで、なるべく頭の後ろを温めると良いとされています。
※緊張型頭痛は冷やすと悪化しますが、片頭痛の場合はこめかみのあたりを冷やすと改善します。
後頭部をあたためるヘアバンドなどを活用するのもひとつ
遠赤外線効果でじんわりあたたかいヘアバンド。
後頭部をじんわり温めます。
冬はネックウォーマーとしても。
さいごに
最近なんだか頭がじわじわと痛いなあ・・・・そう感じていたときに『マスク頭痛』のことを知りました。
頭痛薬を飲んでしまったこともあったのですが、これらのことを知っていれば、薬を飲む前に試したのに!と思います。
呼吸が浅くなってしまっていたことにも気がつけました。
意識的な深い呼吸、あわせて予防をきちんと行い、マスク頭痛にならないよう、気をつけたいです。
ただ、頭痛は怖い病気のサインであることもありますので、おかしいと感じたら無理をせず、すぐに医療機関を受診するようにしましょう。
呼吸のしやすいクールマスクタイプを使うこともおすすめです。
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