いまがまさに旬の夏野菜「ナス」。
ナスには体に嬉しい栄養素が豊富に含まれており、夏野菜の中では低カロリー・低糖質な野菜です。
ダイエットメニューにも使えて大活躍!
今回は、日テレ.バゲットでも紹介された、専門家もおすすめの『ナスをおいしく、効果的に食べる方法』をご紹介します。
ナスは意外と低カロリー
ナスは油をたくさん吸ってしまうため、炒めたり揚げたりすると、たちまち高カロリーになってしまいます。
しかし、ナスそのものの本来のカロリーは、夏野菜の中ではさほど高くありません。
(100gあたり) | エネルギー(kcal) | 糖質 (g) |
ナス | 22 | 2.9 |
トマト | 19 | 3.7 |
にんじん | 39 | 6.5 |
かぼちゃ | 49 | 8.1 |
とうもろこし | 92 | 13.8 |
調理方法で大きく差が出てしまう野菜なのです。
ナスに含まれる優れた成分たち
ナスには、さまざまな優れた成分が含まれていることがわかっています。
高血圧の改善に!コリンエストル
コリンエステルとは、信州大学の中村准教授が世界で初めて、食品機能性を明らかにしたナスに豊富に含まれる成分です。
ナスにはコリンエステルが他の野菜の1000倍以上含まれています。
実はこれが発見されたのは、2016年とまだ最近。
コリンエステルは、胃や腸など消化器官を介して自律神経に作用し、興奮を司る交感神経の活動を穏やかにすることで、血圧改善効果や気分改善効果などの機能を発揮すると考えられています。
また必要以上に体内にある場合は酵素によって分解されるため、効き過ぎるということもありません。
お肌の味方!ナスニン
ナスニンとはナスの皮に含まれるアントシアニン系色素の一種で、ポリフェノールの一種です。
ナスニンには強力な抗酸化作用(体内のたんぱく質などを酸化から守る働き)があり、ナスニンの抗酸化作用はブロッコリーやほうれん草より強いといわれています。
このナスニンの摂取により、紫外線からの肌のダメージを防ぐ効果が期待できます。
皮に含まれる成分なので、ナスは皮ごと食べるようにしましょう。
夏バテ対策に!カリウム
カリウムには、血液の循環をよくする作用があります。
暑さで上昇した体温を冷やし、夏バテを防ぐ効果、体内の水分量を調節する作用によるむくみの改善などにも効果が期待できます。
なお、カリウムは加熱により働きが弱くなる特性があるので、漬物やサラダなど加熱しない調理法がおすすめです。
管理栄養士おすすめのナスの食べ方
カリウムもナスニンも摂取!『ナスの香味野菜漬け』
- 加熱しないで調理することから、夏バテ防止に役立つカリウムが取れます。
- 皮ごと食べることで、美容に効果的なナスニンが取れます。
ナスの栄養をWで摂取できる簡単メニューです!
- ナス:1本
- きゅうり:1本
- 青じそ:1枚
- みょうが:1個
- 塩:小さじ1
- ナスは半月切りにします。
- 青じそとみょうがは、千切りにします。
- きゅうりは輪切りにします。
- 材料全てと塩を、実父付きポリ袋などに入れ、揉みこみます。
- 約3分ほどおいて、できあがりです。
※青じそとみょうがの香りの効果で、塩分が控えめでもおいしくいただくことができます。
ナスの一番おいしい食べ方!『ナスの肉味噌詰め』
ナスには、うまみ成分のグアニル酸が含まれています。
このグアニル酸をより増やし、ナスのうま味成分とコクを最大に楽しめる調理方法です。
- ナスは切らずに1本丸ごと使います。
油を引かず、フライパンにそのまま入れ、弱火で加熱します。 - 蓋をしながら表4分、裏返して4分、蒸し焼きにします。
- ナスの真ん中に切れ目を入れて、肉味噌を中に入れます。
グアニル酸は高温だと増えにくくなりますので、弱火で加熱し、ナスの果肉の中でグアニル酸を増やします。
フライパンに焦げ付く場合は、クッキングシートを引いて調理するとよいでしょう。
肉味噌の作り方は番組では紹介されていませんでしたが、簡単でおいしい作り方をご紹介します!
<材料>
ひき肉:200g
にんにく・生姜みじん切り:各1かけ
酒:大さじ1
●味噌・みりん・砂糖・しょう油:各大さじ1
<作り方>
フライパンで、ひき肉・にんにく・生姜・酒を加熱します。
火が通ったら、●の調味料を加えてできあがりです。
※ひき肉から油が多く出た場合は、ふき取るなどして油分を調節します。
※冷蔵庫で2~3日保存可能です。
※ご飯にかけたり、レタスにくるんで食べてもおいしい肉味噌です。
さいごに
ナス料理のカロリーはどれも高いので、ナス=高カロリーのイメージがありましたが、調理方法次第ではこんなにヘルシーに食べられるのだと驚きました。
ちなみに、ナスに含まれるグアニル酸は三大うま味成分とよばれています。
三大うま味成分は、相乗効果でより一層うま味を発揮します。
三大うま味成分とは
ナスの肉味噌詰めは、ナスのグアニル酸と、肉のイノシン酸の相乗効果で一層うま味が楽しめるメニューということなのですね。
他にも、ナスとチーズ(グアニル酸×グルタミン酸)、ナスとトマト(グアニル酸×グルタミン酸)など、三大うま味をうまく掛け合わせ、夏野菜を楽しんでみるのも良いですね。
ナスをたっぷり食べたいときには、訳アリ品の利用もおすすめです!
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