お盆のお供え物の「 果物」はいつ 食べるのが正しいの?「野菜」は?

お盆 生活

「お供え物」はお盆の仏壇には欠かせない大切なもの。
このお供え物の中でもポピュラーなものは「果物」ですが、いつ食べていいのかタイミングに迷うことはありませんか?
ここでは仏壇から果物などのお供え物を下げるタイミング、果物は食べるけど、野菜はどうするの?
そんな疑問にお答えします。




仏壇からお供え物の「果物」を下げるタイミング

果物やお菓子などのお供え物は、仏壇にお供えしたあとに痛まないタイミングで家族で早めにいただきましょう。

お盆の時期は気温も湿度も高く、思いのほか果物の痛みは早いもの。
もちろん、リンゴやメロンなど「傷みにくい果物」を選んでお供えするなどするとよりベターですが、お供え物は「故人の好きだった果物」にしたいとお考えになる方もいらっしゃるかと思います。
もしもお好みの果物が傷みやすいものでしたら、お供え後にすぐに下げてもかまいません。
下げたあとは、家族でいただくようにしましょう。

お供え物をいただくことは「仏様からのお下がりをいただく」と言われています。
仏壇へのお供えは「食べ物に困らない毎日を過ごせている感謝の気持ち」。
感謝の気持ちでお供えした食べ物を粗末にすることは、あまりよくないので、できるだけ残さないようにいただくことが好ましいとされています。

果物以外のお供え物、例えば「お菓子」なども同様です。
日持ちがするので、ついつい長時間お供えしたままにしてしまう事もあるかと思いますが、「食べ物を無駄にしない気持ち」が大切なので、おいしくいただける期間内に下げるようにしましょう。




お供えした「お野菜(精霊馬)」はどうするの?

地域によっては、きゅうりやナスに割りばしや爪楊枝をさしたお供え物をお供えする地域もあります。
このお野菜のお供え物は「精霊馬(しょうりょううま)」と呼ばれ「ご先祖様があの世から来るときにきゅうりに乗って、帰る時にはナスに乗る」と言われています(宗派や地域によって諸説あります)。

お盆が終わり、お役目を終えた精霊馬をどう扱ったらよいのか悩まれる方もいらっしゃるかと思います。

白い紙に包み、塩でお清めして処分する

川に流す・土に埋める・燃やすなど、地域や時代によりさまざまな処分方法がとられてきましたが、昨今の住宅事情などもあり、それらの方法は一般的ではなくなってきています。
処理の方法としてあげられる方法の一つとして「白い紙に包んで塩でお清めし、処分する」方法があります。

仏前から下げる際には、ひとこと感謝の気持ちを伝えてから処分すると良いでしょう。

お炊き上げをしてもらう

懇意にされている菩提寺があれば、そちらにお願いしてお炊き上げをしてもらう方法もあります。
住職の方に話しを聞いてみると良いかもしれません。

備えた野菜(精霊馬)は食べないで

精霊馬はお供え物でもありお野菜なので「食べた方が良いのでは」と考える方もいらっしゃいます。
しかし、精霊馬を仏壇から下げたあといただくことは基本おすすめできません。
野菜に穴をあけて割りばしなどをさしていますので、そこから虫が入っていたり、腐敗が進んでいないとも言えません。
また「ご先祖様が乗った乗り物」との考えでもありますので、食べることはせずに丁寧に処分しましょう。

 

大切なのは「感謝の気持ち」

お供え物の果物を下げるタイミングや、精霊馬の処分方法に決まったやり方はありませんが、大切なことは「食べ物を無駄にしない」「感謝の気持ちがあるか」ということ。
ご先祖様を気持ちよくお迎えし、感謝とともに気持ちよくお送りできるようにしたいですね。




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