履歴書に写真の添付は必要なのか・・・・?!
署名運動も起きているようで、ネット上で話題になっています。
履歴書の顔写真ほんといらない😂
就活の時わざわざそのためにプロにメイクしてもらって、フォトショしてもらったやつ撮りにいって数万だもん😂男女皆やってたし— だぁ@初マタ38w (@hage749) October 12, 2020
履歴書の写真いらないと思うけどなぁ。 写真代、意外と高い。
— hani (@hanitan_d) October 12, 2020
履歴書の顔写真いらないと思う
人の履歴書を社内で回されてたりするし
晒し者だよね
次こんな子来るよとかで見せて良いものじゃないよね
社長から履歴書と顔見比べられて「化粧薄いね」とか言われてうるせぇよって話ですよ— 雨宮@2y (@Rin_Amamiya) October 12, 2020
履歴書の写真いらない、みたいな動きあるの?なんで?
顔写真ってわりと必要だと思うけど…— ビバンダムつぐみ (@t_s_u_gu_mi) October 12, 2020
履歴書の写真いらない問題ね、、どっちでもいいけどわたしが雇う側だったらあったほうがと思うかな
写真ないと全員と面接しなきゃならない膨大な手間と時間かかる
そもそも写真を用意するやる気もないのか…って思っちゃうと思うなんだかんだ言って人は今の見た目が9割の印象だと思う#スッキリ
— 雫 (@sizu_tw) October 12, 2020
様々な意見が出ていますね!
どのご意見も、ごもっとも・・・・・
確かに、わたしも履歴書用に写真館に足を運び、メイク&撮影をしました。
今のような加工は施さない時代でしたが、それでもあまりの出来栄えに、これ誰だろう・・・と思ったことを思い出しました。
今どきのインスタント証明写真での美肌効果とか、眼を見張りますよね!
ふと、世界の履歴書ってどうなっているんだろう・・・・と思い、調べてみました!
イギリス
イギリスではカバーレターと履歴書の2本立てが一般的です。
カバーレター
カバーレターとは履歴書と一緒に送る挨拶状。
自分の良さをアピールする場所で、履歴書より先に読まれる場合が多いようです。
文章やレイアウトのセンスなども試され、A4サイズの1枚にまとめることが条件です。
(ただし、アルバイトの場合は指定がない限りカバーレターは不要とされています。)
- 書き出しは応募経緯、希望のポジション、志望理由など。
- 本文には意欲、自己適性能力、長所、経験等自分のアピールを記入。
- 最後に面接の依頼と、カバーレターを読んで下さった事への感謝の意で終わる 。
う~ん!センスも要求されるのですね・・・・
履歴書(顔写真なし)
カバーレターの後に、履歴書を付けます。
顔写真の添付はありません。
(引用:ロンドン留学センター ホームページより)
センスを問われるカバーレターを付けなくてはいけない点で、個人的には、日本の履歴書よりハードルが高そうだなと感じました。
フランス
フランスも履歴書だけでなく、モチベーションレター(志望動機書 Lettre de motivation)や、場合によっては推薦書(Lettre de recommandation)なども求められるようです。
ちなみに、フランスの履歴書には顔写真添付スペースがあります。
モチベーションレター
モチベーションレターについては、イギリス同様です。
- 企業が求めている人材内容にそって、作成。
- 自分の連絡先を記入(電話番号、メール)。
- 簡潔に1ページにまとめる。
- 企業が求めている人材に対して、自分が適任者であることを明確にアピール。
- 志望動機について、わかりやすく簡潔にまとめる。
履歴書(顔写真あり)
フランスの履歴書には、顔写真を添付するスペースがあります。
上から順に
- 名前
- 生年月日+出生地
- 連絡先(住所・電話番号・メールアドレス)
- 現在の身分(既婚/未婚/子供の有無など)
- 運転免許の有無(特に募集条件で求められている場合必須)
- 仕事開始可能な時期(例 Disponibilité immédiate)
- 大きめの字で応募するポスト名
(その下に自分の経験年などがあれば記入)
- 職歴を新しいものから順に記入
- 就労していた年、就労していた当時の職業、会社名、勤務地を書き、その下に箇条書きで主な勤務内容を記入
能力
- 専門知識が必要な分野では特に重要です。
これまでの職歴や学校で習得したものなどを記入して下さい。 - パソコンの知識(ワード、エクセル、パワーポイントなど使用できるソフト、ホームページ作成 etc)
- 翻訳、通訳
言語
- 言語名とその言語の習得程度を記入
例)Anglais : lu, parlé, écrit. Niveau supérieur
英語:読解、会話、筆記。上級レベル
学歴
- 新しい順に大学や専門学校と取得した単位を記入
(引用:フランス留学のアフィニティより)
フランスでは写真添付がありました。
また『紹介状が必要な場合がある』というのには驚きました!
これまた大変そうです・・・・
ドイツ
ドイツでも履歴書に加えて、カバーレターが必要とされています。
また、ドイツは履歴書に顔写真を添付しますが、ちょっとユニークです!
カバーレター
ドイツでのカバーレターも、イギリスやフランス同様、以下の項目を主に記入します。
- 連絡先・コンタクトする相手・日時。
- タイトル・応募ポジションの名前。
- 宛名・導入・本文。
履歴書(顔写真あり)(斜めがGOOD)
ドイツの履歴書には、顔写真を貼るスペースがあります。
(引用:career managemant ホームページ)
ちなみに、ドイツでの履歴書の写真は『若干斜めの角度・笑顔で上半身を写したものが一般的に好ましい』とされているそうです。
真正面ではなくて、斜め角度の写真です。
そして微笑む・・・・
ちょっと粋な感じがして、個人的には好きです。
インド
インドではカバーレターのような文化はなく、履歴書のみ。
履歴書への顔写真添付は、ありません。
履歴書(顔写真なし)
インドでは、英文経歴書(Resume 又はCV:Curriculum Vitae)での応募が一般的とされています。
引用:RGF ホームページ)
顔写真を添付する必要はありません。
アメリカ
アメリカでは、カバーレターとResume(レジュメ)と呼ばれる履歴書の二本立てが一般的とされています。
カバーレター
欧米圏で使われているカバーレター同様、アメリカでは非常に重要な書類とされています。
応募動機や応募経緯、自己PRと合わせて、面接を希望していることを、採用者が理解し、関心を持ってもらえるように作成します。
記載する内容は、欧米圏とほぼ同様のものです。
履歴書(顔写真なし)
アメリカでの履歴書には、写真を添付するスペースはありません。
スキルや適性を判断する前に、写真によって応募者の印象に影響してしまう可能性があるため、とされています。
(引用:ManpowerGroup ホームページ)
アメリカの履歴書には「法律で禁止されている記入してはいけない事項」がある!
アメリカには、労働に関する法律の中にAnti-discrimination Law(反差別法)が制定されています。
これは、個人のスキルなどを正当に判断し採用するための法律。
日本では一般的に記入する項目が、アメリカでは記入してはいけない項目になっているものもあります。
【履歴書に書いてはいけない主な項目】
・年齢
・生年月日
・性別
・結婚歴/離婚歴
・子どもの有無
・家族構成
(引用:GPI US ホームページより)
徹底しているな!と驚きました。
オーストラリア
オーストラリアでは、カバーレターと英文レジュメ(英文履歴書)を提出することが一般的です。
カバーレター
欧米圏で使われているカバーレター同様、非常に重要な書類とされています。
このカバーレター内容によって、レジュメまで目を通すかが決まるといわれているほどです。
カバーレターはA4サイズの用紙1枚までで、志望動機・自分が応募するポジションに最適な理由・自分の魅力・連絡先などを記載します。
履歴書(顔写真なし)
アメリカ同様、履歴書には仕事に関係の無いこと(生年月日、年齢、性別、家族構成などの情報)は記載しません。
顔写真の添付も、もちろんありません。
(引用:シドニー留学センター ホームページより)
韓国
韓国の履歴書は、文房具店などで売られているA4フォーマットのものが使われています。
日本と書式が似ていますね。
アルバイトの場合は履歴書だけで済む場合もありますが、韓国ではたいてい、履歴書と一緒に自己紹介書を提出します。
自己紹介書
自己紹介シートのフォーマットは自由とされていますが、一般的な形式は存在しています。
そのなかでも面白いなと思ったのが『成長過程』という記入項目。
生まれ育った環境や家族に関して触れつつ、幼少時代や学生時代の経験やエピソードなどを記入するようです。
1.成長過程
生まれ育った環境や家族に関して触れつつ、幼少時代や学生時代の経験やエピソードなどを記入。
2.性格(長所・短所)
客観的に自己分析し、自分の性格・アピールポイントなどしっかり記入。
3.学校生活
学生時代に力を注いだことなどについて記入。
4.志望動機
その会社を志望する理由を具体的に明確に記入。
5.入社後の目標
その会社に入社したと仮定し、業務にあたっての抱負や決意などを記入。
6.職歴事項
職歴や所持資格などについて、特記することがあれば記入。
7.作成者名・印
履歴書(顔写真あり)
韓国の履歴書には、顔写真を添付するスペースがあります。
1.写真貼付欄
2.姓名・印
3.住民登録番号
4.生年月日(西暦)
5.年齢(満年齢)
6.住所
7.電話番号
8.Eメール
9.携帯番号
10.戸籍関係
韓国では戸籍制度が2008年から廃止されましたが、履歴書には未だに記入する慣習が残っています。
主に配偶者の有無を確認するためのもので、左側から「戸主との関係」、「戸主の姓名」を記入します。
11.年月日
各種学校の入学日や卒業日、資格の取得日などの年月日を記入。
12.学歴及び職歴事項
学歴、職歴の順で記入。
(韓国では一般的に、学歴欄には小中学校については書かず、高等学校以降について記入)
13.資格証などの発行機関名
14.資格及び特記事項
15.以上
日本の履歴書と同じく最後に「以上」と記入します。
16.作成日・作成者名・印
(引用:KONEST ホームページより)
韓国の履歴書・自己紹介シートは、日本とフォーマット・記載内容がとても似ていますね。
日本
日本ではJIS規格(日本において定められた履歴書の工業規格)の履歴書フォーマットが存在します。
文房具店などでよく見かける、おなじみのフォーマットです。
履歴書(顔写真あり)
A3の2つ折り仕様で、文房具店などでは販売されています。
顔写真を貼る場合のスペースも設けられています。
職務経歴書
転職の際などは、職務経歴書とよばれる経歴書を作成する場合もあります。
(引用:マイナビ ホームページより)
さいごに
各国の履歴書、その国のお国柄が出ている感じがしましたね。
ただ、調べてみて意外だったのが、フランスやドイツ。
顔写真入りの履歴書を使っているとは思いませんでした。
履歴書への顔写真添付をどうするかについては、雇い主がどう考えているかでよいのではないかと感じています。
ユニリーバでは2020年度の採用から、性別・顔写真の記入が不要となり、話題にもなりました。
個人の適性や能力にフォーカスできるよう、性別・ジェンダーに関する項目や顔写真の提出を排除することが目的とされています。
勤めたい企業が、顔写真は選考に必要だとする企業・雇用主の意向があれば、履歴書に添付すべきでしょう。
顔写真を添付したくない場合は、添付しなくてもよい会社を探したほうが、お互いに良いマッチングとなるはずです。
ただ、今の日本では『履歴書に顔写真が必要ない』という企業は、残念ながらほぼゼロでしょう。
企業側も『必要ではない情報ならば、必要以上に取らない』姿を、まずは採用から見せることが、結果的に自社の全体的な信頼を得ていくことになるのかもしれませんね。
逆に言えば、必要ならしっかり取って、目的外利用や漏洩などないよう、しっかり管理してくださいということです。
個人的には、ドイツの『斜め横の顔写真』がツボでした!
こんな感じ?
(微笑みが足りませんね・・・・)
日本の履歴書も『顔写真は正面絶対!』と、定められているわけではないので・・・・
自分が一番素敵に見える角度での顔写真を出す、なんていう遊びやセンスがあってもよいのかもしれないですね。
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